民族色豊かな旋律と印象主義、新古典主義に刺激された近代的な響きの混交を持ち味とするカタルーニャの作曲家、マヌエル・ブランカフォルト。ピアノ協奏曲第２番に続いて第１番も出版されました。凄惨を極めたスペイン内戦とその後の粛清が作曲者の心情に影響を与えたのか、民族色は影をひそめ、ロマン派への賛美と郷愁が感じられる作品となっており、２年後に書かれた「イベリア協奏曲」（スコア [355570]、リダクション [355569]）とは対称的と言えるでしょう。なお、２台ピアノ・リダクション [718313] も発売されています。
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